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Ogni giorno sara` sereno!

Ogni giorno sara` sereno!

スロヴェニア遠征1 ~ Pirano

Muggia からほどなく、
国境を越える前に高速道路につながる幹線道路脇に見えてきた小屋。
下調べしておいたので見落とすことなく停まれましたが、
ここで スロヴェニア国内の通行証 を購入しないといけません。
いくらだったか忘れましたが(スミマセン)、私たちは1週間の通行証を購入、
すぐにフロントガラスに張りました。

pirano-1.jpg

そして見えてきた、 国境~!ヤッホォォォーーーーイ!!

昔はここに国境警察とか税関とかあったはずだけど、EU加盟国同士なのでもう何もなし!
国境は越えたとはいえ、まだ イタリア語も公用語 の地域なので
イタリア語とスロヴェニア語併用の看板があり、助かりました(笑)
目的地は Pirano(スロヴェニア語では Pian ) 、Muggiaから30キロ、40分のドライブです。
途中、KoperからIsolaの間は海岸沿いの国道で気持ちいい~♪
でも、町の雰囲気も海沿いの様子も、何だかふっつう~にイタリアな感じで
路上のスロヴェニア語で書かれた看板が目に入らなければ国境を越えた気がしませんでした。

さて、目的地のピランに到着!・・・も町のそばの駐車場は満車、
来た道を戻って大型の駐車場に車を停めます。
待っていれば無料送迎バスもあったようだけど、ま、下りやし、結構近そう、
と歩いていったのが間違いやったかも(泣)
いつものように、ベビーカーに交代して乗せたり、抱っこしたり肩車したりで何とか町に。
入り口のバールでジェラートを食べ(ここでも余裕でイタリア語!)
町の中心、 タルティーニ広場 へ・・・

pirano-2.jpg

天気が爽やかだったおかげもあるけど、なんか、すっごい清潔感のある広場!
ここでもやっぱりスロヴェニア?って雰囲気はなくて、
カラフルな建物はさっきのムッジャにも似てたりするし、
教会の鐘楼もヴェネトやフリウリで見るのとそっくり。

さて、このタルティーニ広場の名前ですが、中心に立っているブロンズ像のこの方、
ピラン出身の 作曲家・ジュゼッペ・タルティーニ からきています。
タルティー二生誕200周年の1892年に像の制作が決められ、その2年後には広場が整備され、
ブロンズ像が完成したのは設置されたのは、更に2年後の1896年だったそうです。
ちなみに、ブロンズ像の後ろに見えている優美な建物は市役所。

pirano-3.jpg

まずは、一番大きな サンジョルジョ教会 へと坂を上ります・・・
幸い、広場で走り回ってテンションも上がってきたのか、また町も小さいので
散策はそれなりに歩いてくれました。
教会では、偶然にも結婚式が~ サルデニア でもたくさん結婚式に遭遇したけど
旅行先で結婚式に出会うと、なんかテンションあがるわ(笑)

それからは降りてきて、今度は海沿いを・・・
ここではJOがバギーじゃなくて抱っこ!攻撃、その隙にマニーノがバギーに・・・
という展開ではありましたが、最後の力を振り絞って(苦笑)・・・
しかし、ここは遊歩道沿いから岩、そこに海水浴・日焼け客が寝転んでいて、
そして岩にハシゴがかかっていて、そこから直接、 海にドボン、ドボン!
(↑写真右下、見えますか~)
ダンナが“水着着てきたらよかった!”と後悔しておりました。

さ、そろそろ帰ろうか・・・といきたいとこやけど、
このピランに絶対行きたい!と思わせた絶景 をまだ見てないやないか~。
町の上、教会あたりで見えるもんかと勝手に思ってたけど、まだまだ全然違ってたし
これは最後の力を振り絞って、タルティーニ広場のツーリストインフォメーションへ・・・
デスクのお姉ちゃんはイタリア語イマイチで半分英語やったけど、
この絶景のポスターが後ろに貼られていたので、指差しながら
“コレ見られる場所はどこーーー!?” 、で一発で分かりました。
どうやら車に戻って旧市街壁のあるところまで行かないといけないらしく、
駐車場までの坂道をえっちらおっちら・・・

この旧市外壁のある場所に行くほんの5分ほどで息子×2は爆睡してしまい、
駐車場にも場所がなかったせいもあり、肩車で疲れ果てたダンナは
待ってるから私だけ行っておいで、と送り出してくれました。

町の東側に残っているこの壁、中世ヴェネツィア領だった頃は、
宿敵?のジェノヴァからの攻撃に耐え抜いたものだそうです。

pirano-4.jpg

そうそう、ここは近代まではイタリア領で、トリエステと同じく時代に翻弄され、
オーストリア領になったり、戦後はまたイタリア領となったり、そしてユーゴスラヴィアとなり
それから近年のスロヴェニアの独立・・・とめまぐるしい歴史を背負っています。
そのせいで、生粋のピラン人はほとんどいなくなり、アイデンティティも消えかかっていたそうですが
スロヴェニア独立後は、わずかに共存していたイタリア人の末裔がその歴史的証人として
静かにピラン元々の文化を掘り起こそうとしているそうです。

さて・・・はぁはぁと息をしながら壁沿いにある階段、最後はハシゴを上っていき・・・

こ、これよ~見たかった絶景はーーーーー!!!

pirano-5.jpg

言葉なし、予想通りの感動でただただ数分、この景色をじーっと見つめていました。
・・・ダンナにも見て欲しかったな・・・ボソッ・・・
でも子供ときてたらハシゴとか柵の低い高台とか危なかったから子なしでよかった。

その後はトリエステまで一直線~子供たちは終始爆睡でした♪


町編 ~ Trieste・3日目晩 へ続く♪



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